効果がないダイエット方法2

効果がないダイエット方法2

健康食品(サプリメント)ダイエット

 

健康食品の中でダイエットに効果があるものとして市場で売られているものに、ギムネマ、ガルシニア、カプサイシン、L−カルニチン、グァバエキス、カテキン、プロテインなどがあります。食事に含まれる糖質や脂質の吸収をおさえて摂取エネルギーを減らしたり、体内での脂肪合成をおさえたりして減量しようといううたい文句で市販されています。

 

しかし、宣伝されているような作用があるとしても、1キ口の体脂肪がもつ7000キロカロリーと比べたら微々たるものです。健康食品だけで簡単に減量できることはまずありえません。

 

厚生労働省は、食品でありながら人間に対して薬のような効果が確認されたものの宣伝や販売を認める制度をもうけています。安全性や有効性などを考慮して定めた規格基準を満たしている「保健機能食品」といわれるもので、「特定保健用食品」と「栄養機能食品」の二種類があります。

 

特定保健用食品(トクホ)は、「食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品」のことをいいます。国において科学的根拠に関する審査を個別に受け、厚生労働大臣から表示許可を受けていま
す。

 

血糖、血圧、血中のコレステロール、お腹の調子などが気になる人にとって、健康の維持・増進や特定の保健に役立つ食品にあたり、800品目以上におよびます。

 

一方の栄養機能食品は、一日に必要な栄養素(ビタミン、ミネラル)の不足を補給、補完するために利用される食品のことです。

 

一日の摂取目安量に含まれる栄養素の量が、定められた上・下限値の範囲内にあり、栄養機能と注意喚起が表示されていることが規格基準で、国による個別の審査は不要です。

 

その多くは、サプリメント(栄養補助食品)といわれる錠剤やカプセルで、ビタミンやミネラルが認可されていますが、体脂肪を減らすものは皆無です。

 

保健機能食品の指定を受けずに栄養素の効能や効果をうたっているサプリメントは食品衛生法違反となります。これらの安易な利用は、とても危険です。

 

錠剤、カプセル、ドリンク、ゼリー、ビスケットなど、さまざまなかたちの健康食品やサプリメントを毎日大量に持ち歩いて飲み続けている人をよく見かけます。いくら低エネルギーのものが多いといっても、食事のかわりに健康食品を大量に、それしか摂取しないというのは健康障害にもつながります。

 

サプリメントは、ダイエットのために、あくまでも食事では不足しがちな栄養素を補う栄養補助食品としての位置づけであるということを忘れないようにしましょう。

 

低インスリンダイエット

 

食事によって摂取された炭水化物(糖質)のほとんどは、消化吸収されると血糖(ブドウ糖)になって肝臓や筋肉に運ばれます。過剰な血糖を身体の細胞へとり込ませる働きをするのが、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンです。

 

このインスリンには、余った血糖を肝臓で中性脂肪に変えて脂肪細胞に転送したり、血糖のまま脂肪細胞に運んで脂肪に変えて蓄える役割もあり、過剰に分泌されると体脂肪が蓄積しやすい状態になります。

 

消化吸収に時間のかかる複合糖質を多く含む食品をとれば、食後に血糖値がゆっくり上昇し、その分インスリンの分泌も少なくてすむので、太りにくくなるといわれています。血糖値とインスリンの値を低くおさえればダイエットに効果があるということで、以前に流行したことのあるのが低インスリンダイエットです。

 

食品を摂取してから二時間以内に、血糖値をどのくらい上昇させるかの率を数値化したのが、「GI値」です。このGI値が高い食品を摂取するほどインスリンの分泌量は増えて、ダイエットの大敵である脂肪の合成が促進されます。そのため、GI値が高い食品(パン、精白米、もち、うどん、ジャガイモ、カボチャなど)をひかえ、GI値が低い食品(玄米、そば、麦、キノコなど)を食べて食後の高血糖をおさえ、脂肪合成をおさえようというのが、低インスリンダイエットの考え方です。

 

しかし、太るかどうかは、摂取したエネルギーの量によるものであって、GI値が高い食品をひかえて血糖値を上げにくくすることとは関係ありません。GI値が低くてもエネルギーが高い食品を過剰に摂取すれば太ります。

 

また、インスリンの分泌を低く保つと、「グルカゴン」という血糖値を上げるホルモンが分泌されてやせるといった説があります。

 

グルカゴンには、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンを分解してブドウ糖に変え、血糖値を上げる作用がありますが、少量のグリコーゲンを使ったぐらいでは、やせることに結びつくことはなく、グルカゴンが分泌されてやせるというのは、明らかに間違いです。

 

単品と偏食ダイエット

 

唐辛子、コンニャク、玄米、中国茶、サラダ、フルーツ、酢大豆、パイナップル、キノコ、キャベツ、卵、豆腐、ヨーグルト、ココア……。何か特定の食品だけをとっていれば、簡単にやせられることをうたった単品ダイエットや、偏食ダイエットが次から次へと登場しています。

 

これは、ある意味では、低カロリーであればどんな食品でもかまわないのです。一つのもの、あるいは特別のものだけを食べていると飽きてきて食べられなくなり、結局は低エネルギー摂取になりますので、一時的には体重は減ります。しかし、この方法を長期間続けると栄養不足で生活活動に不可欠な活性組織まで減少し、やつれてしまって体調をくずすことになります。

 

人類が誕生してから約400万年。何日も食べるものがなく、飢餓と闘ってきた私たちの祖先は、秋の豊かな実りのときや獲物をとらえたとき以外に、お腹いっぱい食べることはほとんどなかったのではないかと想像できます。

 

そのため、お腹いっぱい食べたときは、余ったエネルギーを脂肪として脂肪組織にため込み、食物が少ないときは、蓄えた脂肪を少しずつとりくずすようにして生き延びてきました。また、長い年月をかけて、さまざまな種類の食物の中から偏りなく栄養素を摂取して、うまく機能するように身体の仕組みがつくられてきました。

 

そうした人類が、ごく限られた食品しかとらなければ、すぐに体調をくずしてしまうのは当然のことなのです。

 

ダイエット食は、低エネルギーで栄養のバランスがとれているのが理想です。その代表は、糖尿病治療食といわれます。昭和30年代まで、日本人が毎日家庭で食べていたカロリーひかえめの「おふくろの味」は、糖尿病治療食によく似ています。これに加えて、乳製品から一日一回カルシウムを補給すれば、安全で健康長寿にも役立つダイエット食になります。

 

絶食ダイエット・断食ダイエット

 

絶食は、食べ物をまったくとらないということです。断食というものは、修行や祈願などのために、一定の期間食べ物を断つことです。絶食では水分の補給が認められていること以外、絶食も断食も何も食べないということでは同じです。これなら一時的にはやせるに決まっていますが、すぐに体調をくずすことも明らかです。

 

期間も短く、食物をまったく口にしないわけでもないプチ断食に参加する人が増えていますが、血液が濃くなり、骨密度がなくなり、体液が酸性化してしまうなど、断食にはいろいろと弊害が伴います。

 

絶食や断食によるダイエットはまた、命にかかわる結果を招きかねません。自宅や民間療法で行うことも絶対に避けるべきです。もし、絶食や断食をするとすれば、その目的はダイエットというよりも、短期的に心身の調子を整えるためと心得ておいたほうがよいでしょう。

 

現在、肥満治療の専門病院では、絶食(断食)療法にかわって、「超低カロリー食療法(VLCD)」、あるいは「半飢餓療法」といわれる一日600キロカロリー以下の食事療法がよく行われるようになり、超重症肥満者の治療に効果をあげています。

 

ほとんどの人が、治療後にリバウンドを起こすことが問題ですが、減量することが急を要する変形性関節症、睡眠時無呼吸症候群、無排卵性月経による不妊症などの治療として、医学的に利用されています。