効果がないダイエット方法1

効果がないダイエット方法1

効果がないダイエット方法1

 

単品と偏食、部分やせ・局所やせ、やせる薬といったお手軽にできるダイエットのおすすめ文句には、ある共通点が見られます。それは、短い期間で大きな効果が得られること、リバウンドも副作用もなく安全なこと、体験者の感想を、まるで科学的な効果があったかのように強調していることなどです。

 

もし、広告の甘い誘惑にのって、お手軽ダイエットに安易に走ってしまったら、最悪の場合は死にいたることにもなりかねません。

 

よく耳にするダイエットのどこが問題なのかを解説していきます。

 

水絶ちダイエット

 

人の身体からは、尿として約1.5リットル、便として約0.1リットル、不感蒸泄(発汗以外に息や皮膚から体外へ蒸発する水分)として約1リットル、合計約2.6リットルの水分が、一日に体外に出ています。

 

水分の量が不足すると、のどか渇いたといって水を飲んだり食事などで水分を補給します。体内の水分の量が常に一定になるように、脳が管理しているわけです。ここで、一滴の水も飲まないようにすれば、一日に体外に出る水分の量と同じ約2.6キ口の減量ができるというのが、水絶ちダイエットの根拠です。

 

しかし、食物には水分が含まれていますし、炭水化物と脂肪が酸素の力を借りてエネルギーに変換されたあとには水と炭酸ガスが残るので、体内で水はつくられています。したがって、実際にはこの計算通りに減量できるわけではなく、仮に一週間や10日ほど水絶ちダイエットを続けて体重が減ったとしても、その大部分は体水分が減少しただけで、肝心の体脂肪はほとんど減っていません。

 

それどころか、水分をとることを我慢すれば脱水症状になり、血液が濃くなって血管がつまりやすくなり、脳梗塞や心不全を起こしかねません。さらに脱水が進み、体水分が35%以下になれば脱水症状で死亡します。危険ですから、絶対にしてはいけません。

 

ダイエット中には、一般的に食事からとる水分が減りがちになるので、むしろ意識してふだんより多めに水をとることが大切なのです。

 

水だけダイエット

 

水をどんなにたくさん飲んでも、腎臓が正常に機能していれば、余分な水は腎臓、肺、皮膚を通じて体外に出されるため、体内に残ることはありません。水を飲みすぎたからといって太ることはなく、ぼてぼてのお腹をつまみながら、水太りしたと嘆くことは誤りです(心臓や腎臓が悪いと、水のとりすぎで水分は体内に残り、浮腫があらわれます。このときは、体重が増えます)。

 

他の食事はいっさいとらず、毎日カロリーゼロの水だけをニリットル以上飲んでやせようというのが、水だけダイエット(ウォーターダイエット)です。

 

しかし、この方法にも大問題があります。水分をとることで脱水は防げますが、生きていくのに必要な栄養素はまったくとれず、体内にある栄養を使うだけになりますから、間違いなく栄養失調になります。長く続ければ、死亡することにもなります。

 

サウナダイエット

 

サウナに通うなどして、汗をたく方んかいて体重を落とそうというのがサウナダイエ。卜です。

 

大量に汗をかけば、体重が}時的に減ることはありますが、体内の水分が減ったにすぎず、体脂肪が減ったというわけではありません。しっかり汗をかいたのに水分をとるのを我慢すれば脱水症状を起こし、血液の濃度が上がって脳梗塞や心不全の危険が高まり、死を招くことさえあります。

 

ましてや、サウナから出てビールを飲めば、体内の水分は元に戻ってしまいます。ダイエットをしようとサウナに行くのは、まったくもって無意味なことといえます。

 

やせるお茶ダイエット

 

中国茶の中でも代表的なウーロン茶には、脂肪を分解するサポニンという成分がわずかながら含まれています。「油っこい料理を食べても中国人が太らないのは、ウーロン茶のおかげ」といわれると、つい納得してしまいがちです。

 

サポニンにはわずかながら脂肪を分解する働きがありますが、身体中の体脂肪を分解してくれるほどの効果はありません。宣伝文句のように、少ない量で体脂肪を簡単に流してくれるお茶はないことを覚えておいてください。

 

ウーロン茶以外に、プーアール茶やハト麦茶が減肥茶(やせるお茶)として出まわっていますが、そのほとんどに、利尿を促進したり便秘を解消する漢方薬が配合されています。排尿や下痢で水分が体外に出れば一時的に体重は減りますが、肝心の体脂肪の量が減ったわけではありません。

 

中国茶はノンカロリーなので、ダイエット中に甘いジュースや炭酸飲料を飲むよりはましですが、中国茶を飲むだけでやせることはできません。

 

便秘薬ダイエット

 

「宿便をとって○○キロやせよう!」といった便秘薬の宣伝文句を見かけます。宿便(滞留便)というと、排水管の水あかのように便が腸壁にこびりついていると思われがちですが、大腸内視鏡検査をしても、そうしたものはどこにも見あたりません。

 

腸の壁の細胞は新陳代謝がとても早く常に粘液を出していますし、蠕動運動(カイコのような動き)をしていますから、かたまった便が腸壁にこびりつくことはできません。宿便とは、便秘のために腸の中にたまってしまった食物残渣(栄養分が吸収されたあとの滓)のことをいいます。

 

ひどい便秘の人には、大腸内に3〜5手口の食物残渣がありますので、便秘薬の服用や腸内洗浄によって全部出してしまえば、その分の体重を減らすことはできるでしょう。しかし、体脂肪が減少したわけではありません。

 

問題は、便秘薬の作用にあります。便秘薬は、腸内の水分や食物の水分の吸収を妨げ、それでも足りないときは、身体の水分を腸内にとり入れて便をやわらかくして排出させます。このような便秘薬を常用することによって、約60%ある体水分が減ると脱水症状を起こします。

 

また、血液が濃くなることによる血栓の形成、血圧の低下、脳梗塞、精神異常、けいれん、皮膚の乾燥などを引き起こします。さらに下痢のため、腸や肛門の粘膜を傷めてしまうこともあります。

 

便秘薬を使っても、便秘によってたまった食物残渣や体水分を減らすだけで、体脂肪の量はまったく減りませんし、美容にも健康にも逆効果です。