確実に痩せるための基本をおさえる その1

確実に痩せるための基本その1

まだ、カロリーを気にしているの?

 

「やせる=体脂肪を燃やす」というのは、たくさんの熱(エネルギー)を必要とする、大変な力仕事です。

 

考えてもみてください。焚き火をしても、枯れ葉や細い枝ばかり燃やしていたのでは大きな炎にはならず、すぐに燃え尽きてしまいます。

 

大きな炎を長時間燃やし続けるには、太い薪を加えなければいけません。

 

一般的には、「摂取カロリーを減らせばやせられる」と言われ、カロリーは悪者のようにされていますが、そもそもこれが誤解や間違いのもと。もともとカロリーとは、「熱量(エネルギー量)」の単位です。

 

高カロリー食品というのは「熱をたくさん作れる食品」であり、低カロリー食品は「熱をあまり作れない食品」とも言えるのです。

 

ですから、低カロリーなものばかりを食べたり、摂取カロリーを減らすことばかり気にしていると、ますます体脂肪を燃やしにくい身体になるだけです。

 

さらに熱があまり作れないわけですから、身体がどんどん冷えて、元気もなくなってしまいます。

 

また、摂取カロリーが減少すると、私たちの身体は飢餓状態だと勘違いして、「大変だ、エネルギー・不足になるぞ!」「生命の危機だ!」と節約モードに切り替わり、体脂肪が燃えにくく、蓄積されやすい状態になっていきます。

 

「あまり食べていないのに太る」というのは、まさにこんな状態のこと。

 

決して高カロリーな食べ物を推奨しているわけではありませんが、少なくとも「カロリーさえ低ければなんでもいい」という食べ方をしていては、いつまでたっても体脂肪を効率よく燃やすことはできませんよ!

 

カロリーばかり気にしなくてもいいんです。

 

それより、「脂肪を燃やすために必要な栄養」を賢く摂る、「食べる技術」を身につけましょう。

 

ここではその方法を説明します。

 

「1週間で○にやせる」という即効性のあるダイエットではありませんが、どのような食べ方をすればよいかがわかってくると、だんだん身体の調子もよくなってきて、自然にやせていくはず。

 

なにより、太るかもなんて心配しないで、食べることを楽しめるようになっていくでしょう。

 

もしかしたら、あなたも小食…

 

男の食事が「女子化」している。

 

まず、普段の食生活を振り返ってみましょう。たとえば、ランチはどんなものを食べていますか?

 

女性の場合、パッと見でヘルシーそうなものほど人気が高いようですが、その内容を見てみると、サラダにスープ&デザート付きのパスタセットなど、圧倒的にタンパク質不足なものが多いのが心配。

 

また、もともと量がそれほど多いわけではないのに、パスタやご飯を少し残すなど「本当にそれで足りるの?」というくらい小食で、そのくせ食後のデザートや間食はけっこう食べている人が多いのも気になります。

 

ランチで、とくにたっぷり摂つてほしいのは、米のご飯や肉、魚など、午後の活動に必要な栄養源です。

 

とくに肉や魚に含まれるタンパク質は、肌や筋肉はもちろん、内臓や骨、髪の毛など、身体のあらゆる細胞・組織を作るモト。

 

1日2回はガッツと食べてほしいもので、パスタやコンビニ弁当に入っている程度の量ではとても足りません。

 

タンパク質不足だと、肌の(リやうるおいが失われたり、内臓冷えや代謝低下の原因になります。

 

また、タンパク質は成長ホルモンや性ホルモンを作るためにも欠かせませんから、不足すると女性ホルモンやフェロモンなどの減少にもつながり、女子力も低下してしまいます。

 

実際、メリハリのあるボディラインを持つ、健康的でセクシーな美女ほど、ご飯でもお肉でも驚くほどガッツリと食べているものです。

 

そこで、とくに女性に対して、「ご飯をしっかり食べましょう」、「もっと夕ンパク質を摂りましょう」と言いたいわけですが、最近は、男性にも同じように思うことが増えてきました。

 

あなたの周りでも、カツ丼を大盛りで食べたり、ステーキをガツンと食べる男性をあまり見かけなくなっていませんか?

 

その一方で、健康志向が強く、肉や油を控えたり、食事の量を腹八分目に抑える男性はどんどん増えていますよね。

 

また、コンビニのプリンやケーキが大好物というスイーツ男子が増えていて、男性の食事はまさに女子化しつつあると言えるでしょう。

 

これは男女を問わずぜひ覚えておいてほしいのですが、食事から摂った栄養は、心臓や脳、肝臓、腎臓など「生きるために重要な部分」から優先的に送られ、髪や性ホルモンなどを分泌する生殖器官など、生命の維持とはあまり関係のない部分ほど後回しにされるようにできています。

 

そのため、栄養不足で一番最初に衰えていくのは、オスとして、メスとしての魅力と言っても過言ではありません。

 

いわゆる草食系男子が、こうした食傾向の変化と比例して増えているのも、単なる偶然ではないでしょう。

 

なんだかんだ言っても、モテるのはセクシーな魅力たっぷりの男性や女性。女性もぜひ、食べ方だけはガッツリと男らしくいきましょう。

 

野菜ばかりの食生活も問題あり

 

人間は虫ではありません。

 

「肉も油も控えめにして、野菜中心の食生活をしているのに、ちっともやせません。いったいなにがいけないんでしょう?」

 

 このところ、こんな人が多くなってきました。

 

「野菜中心の食生活」というと、いかにも健康的で身体によさそうなイメージですが、じつは、これもやせにくくなっている原因のひとつ。

 

人間は虫ではないし、草食動物でもありません。

 

私たち人間の身体に必要な三大栄養素はタンパク質、炭水化物(糖質)、脂質です。

 

主菜(肉や魚)、主食(米のご飯)、副菜(野菜や豆類)という和食のスタイルは、三大栄養素を効率よく摂るためのすばらしい食べ方ですが、これを見ても、野菜はあくまでも「副菜」にすぎません。

 

確かに野菜をしっかり摂ることはとても大切です。

 

でも、だからといって野菜だけでお腹がいっぱいになるような、文字通りの野菜中心の食生活を送るのは、ちょっと行き過ぎ。

 

「野菜中心」というキーワードは、食の欧米化か急速に進み、肥満や生活習慣病が急増し始めた頃に登場したものです。

 

健康のため、ダイエットのためにと、肉を控える人が多くなってしまった現代では、むしろ肉不足のほうが問題でしょう。

 

もちろん、ベジタリアンのように野菜中心の食生活が身体に合っていて、健康を維持できるという人はそれで問題ありません。

 

ただ、ほとんどの人はタンパク質不足だと「元気が出ない」、「代謝が落ちる」、「イライラする」など、どこかに不調があらわれてきます。

 

なにごとも「過ぎたるは及ばざるかごとし」です。

 

ちなみに、野菜というと、「サラダ」を思い浮かべる人が多いようですが、囗本の伝統的なメニューには、煮物や漬け物など、野菜をたくさん摂れるメニューがありますから、和食中心の食生活を送っていれば、まず野菜不足になることはないでしょう。

 

生野菜を食べるなら、小鉢一つ分くらいで十分。

 

逆に、肉や魚などのタンパク質は、手のひら1枚分の量を、1日に2回くらいは食べたいものです。

 

週に2〜3回は、焼き肉やステーキなど赤身のお肉をしっかり食べましょう。

 

「油が敵!」は大きな間違い

 

いい油はダイエットに欠かせないアイテムです。

 

肉と同様、健康やダイエットに気をつかっている人が、真っ先に避けようとするものに、「油」があります。

 

肉が健康の敵、ダイエットの敵という「とんでもない誤解」が生まれてしまったのも、脂肪分を多く含む食べものというイメージが強いからでしょう。

 

確かに動物性脂肪の摂り過ぎは動脈硬化などの原因になります。

 

ただし、そのために肉や油を控えすぎてしまうのは考えもの。なぜなら、油=脂質も、三大栄養素の一つだからです。

 

身体を温めるためにも、代謝をよくするためにも、肌のうるおいを保つためにも欠かせません。

 

さらに、脳の構成成分の半分以上は油ですし、男性ホルモンや女性ホルモンなどの性ホルモンの原料となるコレステロールも油の一種です。

 

もし、油不足になってしまったら、油が切れた歯車と同じで、やせることはおろか、心身の正常な機能を保つこともできないでしょう。

 

ただ、油には積極的に摂りたいものと、そうでないものがあります。

 

油の種類は大きくわけて「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があり、一般的には主に植物に含まれる「不飽和脂肪酸」のほうが身体にょいと言われています。

 

でも、動物性脂肪であっても、基本的に自然界に存在する油であれば、摂り過ぎない限り、それほど問題はありません。

 

できるだけ避けたいのは、自然界には存在しない油なのです。

 

「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことはありませんか?

 

これは、加工されたり、酸化したりして、自然界ではあり得ない状態になった「狂った油」のこと。

 

脳や心臓の血管疾患やガンのリスクを高めるほか、アトピーなどのアレルギー疾患の原因になる油としても知られています。

 

トランス脂肪酸は、クッキーやケーキなどのお菓子をしっとりさせたり、サクサクした食感を出すために使われているショートニング」という油やマーガリンに含まれています。

 

また、空気に触れたり、熱したりして酸化しすぎた油もトランス化してしまいます。

 

ですから、お菓子はできるだけ質のいい天然の油を使ったものを選びたいものです。

 

また、揚げ物なら、古い油や添加物を含む加工された油は避け、できるだけ新鮮な天然油を使い、揚げ立てのものをいただくようにしましょう。

 

一方、積机的に摂りたいのは、ずばり、オメガ3(a‐リノレン酸)系の油です。

 

オメガ3は、細胞内の体脂肪燃焼スイッチをオンにして肥満や動脈硬化などのメタボリックシンドロームを予防したり、炎症や体内の酸化を抑えてくれます。

 

とてもありかたい油ですが、現代人のほとんどは、オメガ3不足。

 

というのも、オメガ3を含む食材は隕られていて、非常に酸化しやすいため、大量生産するのが非常に難しいからです。

 

オメガ3は、エゴマ油、シソ油、アマニ油(フラックスシードオイル)、インカインチオイルなどに多く含まれています。市販のサラダ油などとくらべると価格的には割高ですが、I囗にティースプーン2〜3杯も摂れば十分。

 

ぜひテーブルオイルとして常備しておき、炒め物や煮物、サラダや汁物など、さまざまな料理に2〜3滴かけたり、混ぜたりしていただきましょう。

 

また、オメガ3はクルミ、栗、落花生などのナッツ類や、脂ののった旬の魚にも含まれています。

 

オメガ3を上手に摂るには、ナッツなら素焼きのもの、魚なら刺身や寿司、カルパッチョなどの料理を選んで、生のままいただきましょう。

 

大人は好き嫌いしてもOK!大人には「大人の食育」が必要

 

米や肉、油など、もしかしたら、あなたが今まで健康の敵、ダイエットの敵と思い込んで避けてきた食べものが、じつはあなたのダイエットをスムーズにするために必要なものである可能性が高いのです。

 

もともと、昔から人間が食べてきた天然の食べものは、健康にいいからこそ、食べ続けられてきたものばかり。

 

食習慣を改善するなら、「誤った先入観で、あなたが今まで食べてこなかったもの」を食べることから始めてみるべきでしょう。

 

ただし、どんなに身体にいいものでも、人によって「合う・合わない」があります。

 

私たちは自分の身体に必要なもの、合うものを、「食べたい」、「おいしい」、「好き」と感じるようにできていますから、素直に「好き」と思えるものだけを食べるということも大切です。

 

 子どもの頃から「好き嫌いしないで、なんでも食べましょう」と言われて、それを忠実に守ってきた人は、「好きなものだけを食べる」ということに抵抗感があるかもしれませんね。

 

確かに、味覚も身体の機能も未発達な成長期の子どもの頃は、大人が「好き嫌いなく、なんでも食べましょう」と言って育てることが大切です。

 

でも、すでに成長が止まり、味覚や身体の機能が完成している大人には、好き嫌いがあったとしても、ある意味当然。

 

「嫌いなもの=身体に合わないもの」をあえてガマンして食べる必要はないでしょう。

 

むしろ困るのは、「おいしいものが食べたい」というこだわりがまったくない人、あるいは、「自分にとっての適量」がわからない人です。

 

そういう人は、本能の力が未発達か衰えてしまっているので、一般的な健康情報にしたがって「いいと言われるもの」を食べていたり、子どもの頃に親から「身体にいい」と言われた食べものを大人になっても信じ続けて食べています。

 

でも、大人と成長期の子どもとでは必要な食事量が違うのと同しで、必要な栄養素もまったく違います。

 

男女でも違いますし、体質や生活環境、運動量、その時々の体調によっても異なります。

 

自分だけの好き嫌いをちゃんと持っている、「違いのわかる大人」こそ、真の大人というものでしょう。

 

残念ながら、子どもの頃の食育を卒業できず、真の大人になりきれていない人が増えていることも事実で、私は大人には大人の食育が必要だと思っています。

 

お子さんがまだ小さい家庭では、子どもと同じものを家族みんなで食べていませんか?

 

子どもに「大人と子どもは違う」とはっきり教えてあげることも、大切な食育の一つです。

 

そこは間違わないようにしましょうね。